国王陛下の生誕祭に来ていたはずなのに。
兄の親友とこんな事になるなんて、想像もしていなかった。
室内には互いの肌と肌がぶつかり合う音、甘い嬌声、淫らな水音が響き渡る。
大きなガラス窓には自分の蕩けきった顔が映し出され、口からはだらしなく涎を垂れ流し、彼から与えられる快楽に溺れ切っている自分がいた。 甘い吐息と彼の囁きで脳内はすでに思考を停止してしまっている。 そんな私に対しておかまいなしに彼からの底なしの愛が刻まれていく。 「もう、私から離れるなんて、言わない?」「は、ぁ、ぁうっ……いわな、ぃぃ……あっ、あぁっ」
「絶対だよ……離れるなんて、許さない……!」
彼に腰を摑まれながら激しく打ち付けられ、責め立てられて、もはや懇願するしかなかった。「あ、あ、あぁっフレド、さまぁ……なんか、キちゃうっ…………おかしく、なる、からっ……もう、ゆるして、あぁぁっ!!」
「シャーリー……シャーリー…………私の可愛い人、愛してるっ…………全部受け止めて…………~~~っ!」
その後まもなく意識を手放した私は、深い眠りに落ちていったのだった。
~・~・~・~・~・~
国王陛下の生誕祭より1か月前。
――――オーランドルフ城内・修練場――――
「いいぞ、シャルロッテ!そのまま斬り込んでこい!」
「や――!!」 ――――ガギィィィィィインッッ―――― 修練場に剣と剣のぶつかり合う音が響き渡った。ここ、オーランドルフ辺境伯領には独立した騎士団がある。
長として束ねるのは私の父であるオーランドルフ辺境伯、兄のリヒャルトが第一騎士団隊長を務め、娘である私シャルロッテが第二騎士団の隊長を務めていた。今日は久しぶりにお兄様が休みで手合わせをしてくれると仰ってくれたので、オレンジブラウンの長い髪は高く結い上げ、相手をしてもらいながら汗を流していた。
お兄様も私と同じくオレンジブラウンの短い髪で、女性としては背が高い私より一回りも背が高く、胸板が厚い。 見るからに強靭な肉体を持った男性といった感じだ。 そして私たちの周りをオーランドルフ騎士団の面々が、固唾を飲んで見守っている。 この修練場ではよく見る日常……私たちの手合わせの剣圧や気迫に入り込める騎士はなかなかいない。 「今の斬撃はなかなかのスピードだったぞ……っ!」「お兄様こそ……少し反応が鈍ったのではなくて?」
剣と剣を合わせながら会話をしていると、修練場に漂う緊張感をいとも簡単に壊していく声が響き渡る。「はいはい、その辺で終わりにしてお茶にしよう」
アイスブルーの瞳、その瞳と同じ色のゆったりとした髪をなびかせた美しい男性、お兄様の親友であるアルフレッド・カレフスキー公爵だ。 「アルフレッド……せっかくいいところなのに止めてくれるなよ」「そうですわ。お兄様との手合わせが私の楽しみでもありますのに、水を差さないでください」
私たちは心底迷惑そうに声の主に答える。「カレフスキー公爵閣下、あのお2人を止めてくださってありがとうございます。我々では間に入る事など到底出来ずにただ見ているだけしか出来ませんので……」
「レンドン副隊長も大変だね、あんな兄妹が部隊の隊長に君臨していたら誰も止められないだろうに」
「察していただき、言葉もありません」
「……という訳で2人とも、そろそろ終わりにして休憩にしようではないか」
「「……………………」」
レンドン副隊長の気持ちも分からないわけではないけれど、せっかく今日はお兄様がお休みで朝から稽古をつけてくれると言ってくれたのに。そう思うと私はなかなか納得できずに、剣を離す事が出来ずにいた。
すると業を煮やした閣下が私のもとに足早にやってきて、私の両脇を抱えてお兄様から引き離し、そのまま修練場の剣置き場へと連れて行かれてしまう。
「な、何をするのです!一人で歩けますので下ろしてくださいっ」「目を離すとまた剣を握り始めるのだろう?さあ、剣を置いて……」
そうしないと下ろさないと言わんばかりに両脇を抱えられているので「分かりました」と言うと、ようやく下ろしてもらえた。 「お前も過保護だなぁ。いくら俺の妹だからってそこまでする必要はないんだぞ」「リヒャルト、シャルルは女性なのだから、もう少し丁寧に扱わないと……」
「私にそのような気遣いは無用です。オーランドルフ騎士団の隊長たるもの、そのように繊細に扱われるのは――――っぐ」
私が騎士たる者はと語り始めると、カレフスキー公爵は私の頭の上に自身の顎を乗せ、思い切り体重をかけてくるので話が止まってしまう。これでは頭が下がってきて話せないわ。
分かっていてやっているのね……。 「閣下……重いのですが!」「ふふっ、この程度で重いと言っているようでは、まだまだだね」
挑発とも取れる言葉をかけられ、思わず対抗意識を燃やしてしまった私は、閣下の重さにどこまで耐えられるかという実にくだらない勝負を受けてしまったのだった。 「それにしても……修練後のいい匂いがする」 頭上から気味の悪い言葉が聞こえてくるけれど、これはいつもの事で、この公爵閣下は人の匂いが好きな匂いフェチなところがあるのだ。 私が初めてカレフスキー公爵と言葉を交わした時、成り行きで使っていたタオルを貸したところ、とてもいい匂いがすると感激していたのだった。それ以来私の匂いがとても好きだと言い出し、何かにつけて距離が近い。
彼が23歳の時に閣下のお父上が亡くなって公爵位を継いでから、この辺境伯領の我が城によくやって来るようになった。若くして爵位を継いだので何かと大変な事も多いようで、色々とお父様やお兄様と仕事の話をしたり、我が家が相談に乗る事も多々あったようだ。
時にはお兄様と手合わせをしている姿を見る事もあるのだけれど、閣下の見た目だけは本当に美しいから流れる汗にまで城の侍女達がうっとりしているのを見た事がある。あんなに澄ました顔をしている人物が、実は匂いフェチな事を彼女達は知っているのかしら。
彼を見る侍女達の表情が恍惚としていて、きっと知っても構わないくらいの勢いだなと呆れたのを覚えている。本当に頻繁に我が城に来るものだから、私とも自然と話すようになったのだ。
かれこれ3年ほどの付き合いともなると距離が近くなるのは必然なのだけれど、修練後にスキンシップをしながら私の匂いを堪能する姿はもはやペットや何かと勘違いされているような感じもするし、女性とは思われていないのだろうなと感じるほどに近くて……。
先ほどみたいに「シャルルは女性なのだから」なんて言われるとは思っていなかった。 予想外の言葉に少し顔に熱が集まってくる。 あまり男性に免疫のない私にとっては、この距離の近さは慣れないし、閣下が見た目だけはいいものだから本当に止めてもらいたい。さっさといい匂いの妻でももらって落ち着けばいいものを――――
閣下が見知らぬ女性と2人でいて、匂いを嗅いでいるところを想像する……すると少し胸にモヤがかかったような気がした。きっとお兄様との手合わせを止められて、閣下の好きにやられているからイライラしているだけね。
いつまでも頭に顔が乗って匂いを嗅がれている状態に私の方が耐えられなくなって、彼の顎をグイッと押しのける。なんと言っても閣下はお兄様よりも背が高いので、私など彼から見たら子供のように見えるのだろう。
「いつまで乗せているのですか。そして嗅がないでください。こういう事は婚約者でも作って、その方にするべきです。閣下は距離が近すぎます」「うーん、そろそろ閣下じゃなくてアルフレッドと呼んでほしいのだけど」
その発言にドキリとしてしまい、彼の目を何故か見られない。幼い頃からお父様やお兄様に憧れて騎士になる事を夢見て生きてきた私にとって、男性との交流には全く興味がなく、名前を呼び合う仲の男友達すらいなかった。
騎士団の中にそれなりに仲のいい男性もいるけれど、身分の違いから遠巻きにされて友達のような関係になる事はなかったし、私が女性としては大きい事もあって女性扱いされた記憶もない。
それなのにこのカレフスキー公爵は、そんな私との距離をいとも簡単に詰めてくるのがちょっとどころではなく苦手だった。この人の前ではいつもペースが乱される……そしてそんな私にお兄様が衝撃の言葉を発する。
「ははっ、確かにアルフレッドは他人と距離感が近いかもしれない。誤解する人間もいるから止めておけよ」
「ふむ、そうだな。その辺は考える必要があるかもしれない。そうだ、リヒャルト、君のお父上にも相談があるのだけど……」
…………距離が近いとは思っていたけど、薄々そういう人なのかなと思ってはいたけど、やっぱりそうなの? 3年ほどの付き合いがあるから、こんな事をしている女性は私だけかと思い込んでいた……私の勘違いだったとは。もともと軽い雰囲気がある人だから女性経験が豊富なんだろうなと思ってはいたけれど、お兄様の言葉を聞いて妙に衝撃を受けている自分がいる。
は、恥ずかしい……自分が特別だと思い込んでいたなんて。 他の女性にもそういう感じの閣下を想像すると、何とも言えないモヤが心にかかって2人の話に入っていく事が出来ない。 「分かった、父上は執務室にいるから来てくれ」「ありがとう。邪魔したねシャルル、また来るよ」
そう言って私の頭にポンッと手を置いて、颯爽と去って行ってしまう――――やっぱり子供枠よね。 あんなに美しい人だもの、女性が放っておくはずがない。このくらいのスキンシップは彼の中では当然なんだ。
私は自分が自意識過剰だった事がとても恥ずかしくて堪らなくなり、閣下の後ろ姿から目を逸らして急いで自室へと戻っていったのだった。「でも、他の人とも距離が近いとお兄様に言われていたではありませんか。私じゃなくても――」 「それは心を許した者にだけって事だよ」 「でも、私の”匂い”が好きだから、そう感じるのではないですか?」 「確かに君の匂いはとても好きだ。ずっとこの匂いに包まれていたいと思うほどに……」 そう言って私を抱き寄せて頭にキスをしてくる。嬉しいと思う反面、やっぱり私の”匂い”が好きなのだと思うと私自身を好きでいてくれていたわけではないという事が、なぜだかとても悲しい気持ちになる。 そこまで考えてようやく自分の気持ちに気付いてしまった……私はアルフレッド様が好きなのだと。 今まで匂いに執着されていると思っていたし、他の人とも距離が近くて自分だけではなかったのだと気付き、心にモヤモヤしたものがあった為、深入りしたくなくて気持ちを閉ざしていた。 それに私自身、恋愛など縁がなく、こんな気持ちを男性に抱いた事などない。 つまり初恋なのだ。 その初恋の人にこうやって抱き寄せられてキスをされるのはとても幸福な事なのに、その相手は自分の匂いが好きだと言うのだから、堪らない気持ちになってしまうというものだ。 「では、私の匂い以上にもっと好きになれる匂いの女性を探してくださればいいのです」 自分でそう言っておきながら苦しくて顔を上げられない、今上げたら涙が出てしまう。 他の女性のところにいってしまう事も嫌なのに、私自身を好きではない人と結ばれる気持ちにもなれないなんて、矛盾だらけもいいところだ。 「違うよ、シャルル。匂いが好きになったのは後の事で、本当は修練場で汗を流す君に一目惚れしたのが先なんだ」 「え?」 「真っすぐな目をしてひたすら己を磨き上げている君が美しくて仕方なかった。汗を流して、毎回見るたびに騎士として誇りを持って鍛錬している姿に釘付けだったんだよ」 「……毎回?」 「そう、毎回……まだ父上が亡くなって間もない頃、当主として右も左も分からない状態だった私は途方に暮れていた。君のお父上やリヒャルトに助けてもらいながら何とかやっていたんだけど、オーランドルフ城に来るといつも修練場で一生懸命汗を流している女性を見かけては陰からこっそり見ていたんだ。前だけを見つめている君はとても眩しくて……」 確かにアルフレッド様が公爵家の当主になって城にやってきて
「閣下……どうして」 あの人混みから解放されていたとは驚いたわ。そして私のところに来た事も……何となく閣下の笑顔が胡散臭いような感じがするのは気のせい? 「君が気持ち良さそうに踊っているから、私も一曲お願いしようと思って。シュヴァリエ卿、次は私に譲ってもらってもいいかい?」 「あ…………は、はい」 さすがに公爵閣下からの申し出にはシュヴァリエ卿もその場を辞するしかなかったみたいで、すぐに引き下がっていった。 ちょっと拍子抜けした自分がいる。 あれほど私と踊りたいと言っていたのに公爵に声をかけられると、途端に引いていくとは。 閣下の周りにはあれほどの人が集まり、地位も、美貌も手に入れているのに対して私は――――途端に自分に対して腹立たしいような悔しいような気持ちが湧いてくる。 私が惨めな気持ちでいる事など全く気付いていない閣下は、ダンスの為に自然な所作で手を差し出してきたので、ひとまずこの場は自分の手を乗せ、反対の手を彼の肩に置いてゆっくりと踊り始めたのだった。 踊りながらも夜会にきてからの様々な事が頭を離れない。 悔しい、私には騎士団の隊長以外、何もない。 元来負けず嫌いな性格も相まって、全てにおいて閣下に勝てるところがない自分に対してイライラしているのが分かる。 でもそんな自分を悟られたくない……可愛げが無さ過ぎて笑えてくる。 子供扱いしかされないのも納得だ、言いがかりもいいところだし、こんな事なら夜会など来るものではなかった。 ずっと下を向いて踊っていた私に対して、自然に上を向くように閣下がダンスをリードしていく。 目が合いドキリとしたかと思うと、気付けばこうやって体がピッタリとくっついていて、意外と胸板が厚い事や背の高い私が覆われてしまうくらい彼が大きくて安心感があったり、色々な事に気が付いて心臓がうるさい。 「先ほどは助かりました。あ、ありがとうございます」 顔に熱が集まっているのを誤魔化すように、何とか先ほどのお礼を述べて会話を探した。変じゃないわよね、普通に喋れているわよね。 「一番最初のダンスは私が君と踊りたかったのに……何で挨拶に来てくれなかったの?」 「え、でも女性に囲まれて近づけるような雰囲気ではなかったので、不可抗力ではないでしょうか」 「……それで他の男と踊って
あれから、どうにも落ち着かない自分の気持ちを整理する為に毎日夢中で剣を振り続けたけれど、何となく調子が良くない気がして、剣にもそれが影響している感じがする。 どんどん気分が落ち込んでいく感じがするので、なんとか気持ちを切り替えなければ。 そうだ、一カ月後の国王陛下の生誕祭後に隣国との共同軍事演習がある。 その遠征に参加しよう。遠征には20日ほど城を留守にするので閣下に会う事もないし、違う土地や環境に身を置けば考えも切り替わるはず。 善は急げと思い、すぐに申請したのだった。 お父様にはとても驚かれ、その日に了承はしてくださらなかったけど、国王陛下の生誕祭が終わった後に決めると仰ってくださった。 生誕祭は国王陛下がお生まれになった誕生日にあたる日に王宮では祝賀パーティーが開かれ、国をあげて祝福ムードに包まれる日だ。 お父様もその準備に追われ、忙しいのだろう。 普段なら夜会の類は出席しない私でも、このイベントには出席しないわけにはいかない。 それが終わったら……騎士として遠征に行けるかもしれない。 いつもはそういった類のものはお母様の反対もあって行かせてもらえないのだけど、私ももう21歳だし許可してもいいと思い始めてくれたのなら嬉しい事だ。 生誕祭も夜会服は嫌いだから騎士団の服を着て王宮の警護にでもあたろうかなと思っていたのに、お母様にひと際煌びやかなドレスを用意されて泣きつかれたので、着ないわけにはいかなくなってしまうのだった。 ~・~・~・~・~ お母様が用意してくださったドレスは薄い水色のグラデーションカラーで、背の高い私でも似合うようなマーメイド型のドレスライン……腕の部分はオフショルダーになっていて、ロンググローブと併せるととても大人っぽい雰囲気にしてくれる。 極力ビジューはおさえていて、派手になりすぎないように配慮されているかのようなドレスだった。 ほとんどドレスを着る事のない私にとって、自分の為に用意されたかのようなドレスに気持ちが上がっていくのが分かる。 私にも女性らしく着飾って喜ぶ日がくるなんて思わなかった。 これなら閣下も子供枠には入れないはず…………そんな事を思ったところで我に返る。 子供枠に入れられたっていいじゃない、あの人が誰と何をして
どうしてこんな事になっているのだろうか―――― 国王陛下の生誕祭に来ていたはずなのに。 兄の親友とこんな事になるなんて、想像もしていなかった。 室内には互いの肌と肌がぶつかり合う音、甘い嬌声、淫らな水音が響き渡る。 大きなガラス窓には自分の蕩けきった顔が映し出され、口からはだらしなく涎を垂れ流し、彼から与えられる快楽に溺れ切っている自分がいた。 甘い吐息と彼の囁きで脳内はすでに思考を停止してしまっている。 そんな私に対しておかまいなしに彼からの底なしの愛が刻まれていく。 「もう、私から離れるなんて、言わない?」 「は、ぁ、ぁうっ……いわな、ぃぃ……あっ、あぁっ」 「絶対だよ……離れるなんて、許さない……!」 彼に腰を摑まれながら激しく打ち付けられ、責め立てられて、もはや懇願するしかなかった。 「あ、あ、あぁっフレド、さまぁ……なんか、キちゃうっ…………おかしく、なる、からっ……もう、ゆるして、あぁぁっ!!」 「シャーリー……シャーリー…………私の可愛い人、愛してるっ…………全部受け止めて…………~~~っ!」 その後まもなく意識を手放した私は、深い眠りに落ちていったのだった。 ~・~・~・~・~・~ 国王陛下の生誕祭より1か月前。 ――――オーランドルフ城内・修練場―――― 「いいぞ、シャルロッテ!そのまま斬り込んでこい!」 「や――!!」 ――――ガギィィィィィインッッ―――― 修練場に剣と剣のぶつかり合う音が響き渡った。 ここ、オーランドルフ辺境伯領には独立した騎士団がある。 長として束ねるのは私の父であるオーランドルフ辺境伯、兄のリヒャルトが第一騎士団隊長を務め、娘である私シャルロッテが第二騎士団の隊長を務めていた。 今日は久しぶりにお兄様が休みで手合わせをしてくれると仰ってくれたので、オレンジブラウンの長い髪は高く結い上げ、相手をしてもらいながら汗を流していた。 お兄様も私と同じくオレンジブラウンの短い髪で、女性としては背が高い私より一回りも背が高く、胸板が厚い。 見るからに強靭な肉体を持った男性といった感じだ。 そして私たちの周りをオーランドルフ騎士団の面々が、固唾を飲んで見守っている。 この修練場ではよく見る日常……